こんにちは!師走の2日目ということで、コネヒト Advent Calendar 2018 - QiitaのDay-2です。
何が嬉しいってドリフターズの新刊が出たことです・・・
サーバーサイドやっています、金城(@o0h_)です。今回の話は、not技術です。
コネヒトでは、昼休みを使って「社内LT会」を定期開催しています。先月で30回を迎え、個人的には「よく続いているのかな〜」と感じているところです。
そこで、Advent Calendarに乗じてちょっと何かを書いてみよう!という目論見です。
本記事は、スライド仕立てで参ります。(LTの話ですし!
という設定です。
あと、「ブログ記事中に資料のキャプチャを1枚1枚貼ってコメント入れて展開していく」というフォーマット良いな!という憧れがありました。
よろしくおねがいします。
Introduction
さっそく本題・・・に入る前に、このスライドにはイントロが用意されています。
「社内で有志のLT会をする」というのは、特段珍しい話でもないと思います。コネヒトで行っているのも、そういう「よくある」LT会です。
どうでしょうか。「そうなんだね」という感じですよね
特にユニークなフォーマットではない。どこかで聞いたことのある内容、やり方。だから、難しいことはないんです。
それを何となくで同じことをしていたら、ウチでも再現されて、ここまで30回も続きました 😉
・・・という風には、思っていません。
「定期的に、ある程度の人数の他人を巻き添えにして何かをやる」というのは、色々な人に少なからず負担を強います。それを「自分の好きなこと」の次元で済ませてしかないのであれば、単なるエゴでしかないし、リスペクトを欠くことだと思います。
じゃあ、どんなものなら「ちゃんとできる」か。
なんとな〜くでやって、自然消滅とかしたら最悪です。
やるからには「参加者相互にとって」、もしくは会社で日中を使ってやるのだから「チームメンバーや組織全体にとって」、価値が育まれていく取り組みであるべき。
そうなれるだろうか?という観点で、その是非を内省しました。
そこで至った1つの答えが、コネヒトという会社の中にある「当たり前」を新しく増やそう!ということでした。
組織に根付いた取り組みやメンバーの態度は「文化」と呼ばれるようになると思います。
もし、発起人だけでなく参加者やその周辺の観衆が、「あれは文化と言って良いんじゃいの」と認めてくれるようになったら、組織自体やその内部で関わる人に少なからず影響をもたらします。
なにも、それには「完全にオリジナルである」必要はありません。
ただ、「私たちには当たり前の存在」としてそこにあるようになったなら、それは「私たちらしさ」の1つになると思うのです。
私は、社内LT会を起こすなら良い意味で「当たり前にやっていること」にまで昇華したいな、と考えました。
ということで、今日は「実施が30回を超えた」というのを1つの節目として考え、「これまでどうやってきたか」みたいなことをお話できればと思います。
おしながき
まず最初に、「どうしてやろうと思ったのか」「どうやったら続けていけるか」について考えたことと、実際に立ち上げてから回し続けるためにやっていることについて振り返ってみました。
そして、スピーカーがいなかったらLT会は実施できません。 例え社内限定であろうと、「LTをする」というのは一定のハードルがあるのも事実です。
なので、個人的に考えている、前に出てLTをするための「ハードルを下げる」「喋りやすくする」考え方についても述べてみます。
思いついた
まずは「企画・発起・立ち上げ」に至る部分、その手前のところについてお話をします。
そもそも、なんで「やりたいな〜」と思ったか?という部分でのきっかけと、「これはやってしまおうぜ・・!」と思ったきっかけがありました。
これは、単純に「そういうのあったら楽しそうだな〜」って気がしてきたからです。身も蓋もない!
それと合わせて、クローズドな場でも「なんかを他人に話す」ことの場数を踏めたら、自分も含めメンバーの経験として良いものにつながるかもしれないな〜という風に考えました。
そこから実際に「やりたい!!」と言い出すにあたって、どうやって巻き込めばいいのかな〜と考えて整理してみました。
これが、「LT会をやるとしたら、どういうものにしていきたいか?」という部分に深く関わってきます。
コネヒトの社内LT会は2017年の5月末に第1回が行われたのですが、その当時はエンジニア・デザイナーから成る開発部メンバーは10名になっていました。
その1年前は、まだ6名が在籍していた状態です。
「たった4名」の差ではありますが、このフェーズにおいて「人が増えること」のインパクトはかなり大きいものです。
具体的には、私を含めたサーバーサイドにおいては「全員が全レポジトリを一緒にやる」状態からのプロジェクトやスタック単位での分化が緩やかに進み、CTOが兼任していたインフラ領域は専任が入ることになりました。
あるいは、「今までは1人だった」り「今までは全員が全部(複数)やっていた」状態から、同じ専任領域の人を「2枚以上」張れるようになったことで、技術スタックや主担当ごとの「チーム」の面影も見え始めます。
そうすると、これまでは意識しなくて良かったことや、意識せずともクリアされていたことが「できなく」なり、極端に言えばチームメンバーと協働していく上での「課題」の種となっていきます。
工夫が必要です。
悲観的に言えば「知らない人がいる」と「隣の芝が蒼くみえる」状態に近づきます。
その一方で、近い距離で働いていたり、あるいは「その領域 = その人」という図式の中で働いていれば滲み出て感じとれていた「○○さんって凄いな!頼りになるな!!」という実感が薄れていきます。
また、ベクトルを内向きに回すと、「同じようなポジションに居る中で私への期待、存在意義って何だっけ?」という心理も、チームがリッチになっていく過程で発生していくものだと思います。
ただし、これらは見方を変えれば「あなた/私が当然のようにやっていることも、もしかしたら他人にとっては嬉しい学びになり得る」可能性があるとも言えます。
つまり「プレゼンスを発揮できる場」さえあれば、その幻惑のような強迫は打ち破られるかもしれないのです。
10名というのは、ある意味で「機が熟してきた」と感じるタイミングでした。
「誰かが発表する」となれば、そもそもの頭数が少ないのであればネタ切れや疲弊が目に見えています。また、あまりに皆の距離が近すぎると「これ、話してもみんな知ってるしなぁ〜・・」と尻込みしています。
これらを総合して、「徐々に増えつつある過程での10名」は、LT会・・いけるのでは!と思いました。
呼びかけてみた
このあたりを踏まえて、実際に「やってみよ〜」という呼びかけをしました。
呼びかけは、社内のナレッジツールにテキストベースで「こういうことやりたい〜」というのを投げる形で行いました。
この時点で重要なのは、
- 私の中のイメージと読み手の間での「期待値や方向性の調整」を行うこと
- 具体化した輪郭を提示し、あたかもすでに存在するかのような実施像が浮かぶこと
の2つです。
他人・・しかも大人数を巻き込むことなので、こちらのエゴを突き通すことは難しいと思います。
ただ、それを踏まえても「周りの目を伺いながら、多数決的に内容を調子していく」必要性は、切り捨ててもいいのかな〜と考えています。
0 -> 1で「何かを始める」時には、絶対に「実物を見る」方が周りからも認めてもらいやすいです。
認めてもらうというのは、「不安」がなくなるということです。
つまり、「抽象的でカラーのないものに意見を求める」と見る人は不安ベースでの判断を行う。
すると、どうしても「様子見」な態度に陥ってしまう。逆に、具体的・現実的な内容を見たときは「参加する像」を抱きがちです。
そうなれば、企画 -> 実行の溝を勢いで駆け抜ける・・・!という作戦を決行できます。
実際に利用されたテキストがこちらです。
企画のコンセプトを定めており、「知りたい・知ってるをおすそ分け」としています。「おすそ分け」という言葉で、崇高な「発表」「教授」の場ではなく「ちょっとどーぞ!」くらいの温度感に落としたいと思いました。
また、堅苦しさを排除するために「マルシェ」というオシャレっぽい呼称もこの時点で定めています。
呼び方があるとキャラ付けにつながるのが早くなるので良いです。
このコンセプトと名前については、その後にコネヒトが外部との交流を行っている連続企画にも輸出されることとなり、ちゃんとハマったのかな〜と思っています。
最後に、「○曜日の昼休み!」「スプリントイベントのない週!」というところまで、 1人で勝手に 決めきってしまっています。
ここまで情報を出しておくと、「構想中のなにか」よりも「やるならやろう!!」という形での賛同者集めにつながります。
コレが功を奏したのか、完全に新規の企画にもかかわらず、呼びかけから1週間足らずでの実施に至ります。
もちろん、弊社の開発陣の面子を思い浮かべて「普段から勉強会とかスライド見たりしてる」「誰かが言いだしたことに気軽に乗っかってくれる」という様子があるのも織り込み済みでの発案でもありました。
それにしたって、すぐ実現できちゃったのは、ありがたいし嬉しいな〜と思います。
続けてみた
そうして第1回を無事に迎えます。
社内での取り組みの難しさは、その継続性にもあると考えています。そうした中で、社内LT会を続けていくための、自分なりのポイントを振り返ってみます
大まかに言ってしまえば、「やる側にとっては、片手間でも出来るくらい楽にやる」「出る側にとっては、ちゃんと企画の旨味を享受できる」の2点です。
そして、これらを網羅した上で「何がなんでも、うやむやにしないで開催し続ける」のが最重要ポイントだと思っています。
謎解きめいた表現ですが、続けることで続くようになっていくはずです。
「開催する」ためのコストが支払えなくなったときが「開催できなくなるとき」なのですから、開催ハードルは低いほうが良いです。
ガチガチにアジェンダを用意する!手の込んだ演出やおもてなしを用意する!円滑なMCに頼った会の進行!毎回、これらの手間を必要とするか否か・・では消耗の度合いに差が出ます。
では、どのくらい「楽をすればよい」でしょうか?
確実に言えるのは、「自分1人でも回せちゃうようなレベルにしてしまえば、自分でどうにかできる」という線引です。
早めに仲間を作れることは理想ですが、今回みたいな「見切り発車でもうまく活かせる」ためには、「最悪、全て自分だけでもできる範囲」は1つの基準になります。
実際に取り組んでみて、「コスト」として数えられるのは主にこの3つだと思います。
まずは登壇者の確保。「話せる人」と「話すこと」を、毎回コンスタントに用意し続けることですね。
コネヒトの場合、「定期開催」を原則としているので、登壇エントリーを事前に行えるようにしました。といっても、簡単なGoogleフォームを1つ作っただけです。
これで「思いついたときに、適当に書いておいてね!」という事ができます。
その上で、暫く話してないな〜という人に直接メンションしてみたり、面白そうな事してんな〜という人に声をかけてみたりしています。
あとは、主宰である自分自身が「枠が埋まっていなそうなら自分でやる」という覚悟です。
最近タメになった発表資料を自分で話してみたり、読んだ本の紹介をしたり・・・など、低カロリーに用意できるネタを普段からストックしておくと、案外いけると思います。
会場についてはハードウェアの問題になるので何とも難しいのですが、幸い、コネヒトでは、社内にあるオープンスペースで気軽にプロジェクタも利用できるので助けられています。
また、定期開催を行うことによって「いつも使っている」状況をうむことで、確保するハードルも下がりました。
関連して、「昼休みにランチ食べながら集まろうよ」というのは、集客コストも下げていると思います。
どうしても人的コストをゼロにできない点として「本番進行」がありますが、これは完全に登壇者に丸投げしています・・・!
最初に開始時刻を定めておいて、それまでに人が集まっているようにして、あとは話してくれる人にマイクを渡す!!という風になっています。
MCがゼロです。
・・・これは流石に極端であり、締まらない感じもあるので改善をしたい点でもあります。
それでも、参加者のご理解とご協力に支えられて「一応どうにかなる」レベルにはあるので、そのせいでハードルが上がるよりかはバッサリと切ってしまってもよいのかなーと思います。
開催ハードルを下げるのが「守り」だとしたら、参加者の満足度を高める用意というのは攻めでもあります。
社内でこじんまりとやっている企画なので、なにも「登壇しただけで凄い名誉!!」といったオマケはありません。なので、「やってよかったね」「ありがとうね」を高める必要があります。
主に行っていることは2つです。
1つは、簡単にですが「登壇者へのフィードバック」を含むアンケートを、(これまたGoogleフォームで)作成・配布しています。
こうやって、前に立って話をしてくれた人に少しでも「おもしろかった!!」とか「ここに興味を持った!!」といった声が届くようにして、少しでも励みになったらいいな〜と考えています。
2つ目は、登壇者に対してのものではないですが、「発表者」「発表内容」「回収したアンケート」を誰でもいつでも見れるようにアーカイブしています。
コレは、蓄積によって企画の存在感を出すのと同時に、聴衆や登壇者を巻き込んで、「私も一緒にこの企画を作っていっている」という感を演出するためです。
走り出しとしては大きな手間をかけたくなかったので、Google Sitesで作成しました。1回の実施で1ページを足していきます。
肝要なところを絞り込んで、「これだけはやろう」を守り続ける。
そうやって、安定的に実施していくことを意識しています。
こんな事になった
発表内容を言葉の通り「何でもあり」にしたのが、コネヒトでの社内LT会のキャラクターになっているかな〜と思っています。
継続開催していくことで、「誰にでもハードルが下がった」のではないかとも感じているところです。
ここから、少し「どんな感じなの」というのを紹介したいと思います。
改めて断っておくと、コネヒトの場合は、「話すことは何でもOK」と定めています。
そのため、エンジニアリング系の社内LT継続の難しさの理由として挙げられることのある「専門性やレベルについて達成したい基準に達しない」というのは我々において懸念ではありません。
コアとなる目的が絞れているから、いい意味で「意識を高くしない」のも生存戦略となると考えています。
社内LT立ち上げ時が、ちょうど @itosho の入社して間もない時期でした。
第1回目に、彼が挨拶代わりのLTをしてくれたのですが・・これが非常に興味深く。
その後も、新しく入った人にはふわっと声をかけて「こんな感じで話してみない?」と誘っています。
とりわけ開発職やデザイナなどの専門職だと「何をやっていた」というのは話しやすいように感じます。
受け入れる側も、その人の経歴や得意分野を知ると話しかけやすくなるし、トークの雰囲気で「人となり」もわかって嬉しいな〜と感じています。
これは、実は企画立案当初から狙っていた流れの1つです。
開発やクリエイティブ職だとLT文化は受け入れられやすいのですが、せっかく「会社の昼休みにオープンスペースでやっている」のだから、もっと色んな部署や職種に広がったほうが面白いのでは?という思いがあります。
これが適って、例えば「営業部のメンバーによるコミュニケーション論」や「新サービス大好きな人事による注目のアプリ紹介」、「ディレクターによる分析手法の紹介」といったものが発表されました。
単純に、普段は業務で絡んでない人の話を聞くの面白い。
技術や仕事に関する「真面目」な話以外にも、ふわ〜っと話すことができるのがコネヒトの社内LTの特徴の1つだと思います。
その中でも、「ガチな内容ではないけど面白ければ良いんでしょ」という位置づけで話す人も現れ、「おもしろ枠」と呼ばれるようになりました。
とりわけ、サッカーW杯の開催時期に発表された「サッカーの用語や戦略、注目選手を紹介する」LTはプレゼンの妙も相まってたくさんの笑いが起きていました。
「JUDY AND MARY 入門」と銘打って、JAMについての歴史・人物紹介・最初に聴いてほしいアルバム・・を紹介する人材も現れるなど、多様性を保てています。
この枠を利用して、グループ会社のエンジニアとの交流も実施されたりもしました。
有志メンバーがコネヒトオフィスまで足を運んでくださり、お互いに数名ずつがLTを行った次第です。
実際にコレまでに発表のあったタイトルは、以下のようになります。
- vol.1
- LT01「BackboneからReactに乗り換えてみて」 @dachi023
- LT02 「The Everlasting Indie Developer」@itosho
- LT03 「クックパッドPureeから学ぶ疎結合アーキテクチャ」@tommykw
- vol.2
- LT01 「ログ環境とDevOps 〜一休.comでの事例〜」 @shnagai
- LT02「CakePHP3-ORM, データベース, どんぶらこ(仮)」 @hkinjyo
- vol.3
- LT01 「とりあえず登壇するのがゴール」 @kiyoe
- LT02 「RequestHandler is 何」 @supermanner
- LT03 「息をするように!! create memo するよ」 @dachi023
- vol.4
- LT01「エンゲージメントファネルをBigQueryとTableauで自動化した話」 @shingocom
- LT02「コネヒトが考えるサービスづくり に必要な技術とその考え方について」 @tatsushim
- LT03 「「最高にクールな3つの変数名」と「最低なJavaのunko実装」」 @tommykw
- vol.5
- LT01 「前職の会社とプロダクトの話」 @kichikuchi
- LT02 「例えば仕組み化しない」 @fortkle
- vol.6
- LT01 「Effective Idol 入門」@itosho
- LT02 「xUTP chapter 3」@o0h
- vol.7
- LT01「Fxtureをkenkoにしたい話」 @高野さん(コネヒト)
- LT02「goでslackでデプロイできるようにした」 @栗山さん(Supership)
- LT03「YADOKARIのフロントエンド」 @柳村さん(Supership)
- vol.8
- LT01「KotlinConf2017」 @tommykw
- LT02「乃木坂46入門と…」 @itosho
- vol.9
- LT01「検索ワードなにがし」 @o0h
- vol.10
- LT01「scrutinizerはこういうふうに使いたいよ」 @fortkle
- LT02「デジタル行動観察のデモ」 @kiyoe
- LT03 「僕がKontributeを諦めず継続できた理由」 @tommykw
- vol.11
- LT01「目標と向き合おう」 @katsutom
- LT02「redashにmixpanel とかGAをつなげる様子」 @o0h
- vol.12
- LT01「IDE上でコードレビュー完結!Upsourceを使ってみる 」 @o0h
- LT02「Next Tokyo 2018」 @itosho
- vol.13
- LT01「アンチコーディング規約」 @dachi023
- LT02「ハンターハンターとIVS」 @tatsushim
- vol.14
- LT01「JUDY AND MARY 入門」 @supermanner
- LT02「今更に「質問箱」はじめた理由」 @kiyoe
- vol.15
- LT01 + 02 + 03 @Androidチーム「コミュニティと設計とサーバーサイド連携」
- vol.16
- LT01「あなたの知らないkenkolabの世界〜記事アイテム編〜」 @fortkle
- LT02 「○分で知ったかぶるPandas」 @o0h
- vol.17
- LT01 「最近触ったサービスX選」 @フラワーチーム
- LT02 「コミュニケーションって何ができたらいいの?」 @toshiokai
- vol.18
- LT01 「仕組みから学ぶオブジェクト指向言語」 @itosho
- LT02 「Domain領域を守るための一つの手段」 @katsutomu
- vol.19
- LT01 「GO WITH PACT」 @katsutomu
- LT02 「REFACTORING BY MARTIN FOWLER」 @o0h
- vol20
- LT01 「作ったことのないものを3ヵ月でリリースする」 @yanamura
- LT02 「チームビルディングをやってみた」 @tommykw
- vol.21
- LT01 「おさらい!Redash4」 @o0h
- LT02 「目標と向き合った」 @katsutomu
- vol.22
- LT01 「1on1を受ける側の心得について」 @takumix
- LT02 「台湾にいってみたはなし」 @kiyoe
- vol.23
- LT01「ムジカピッコリーノへの愛〜平成最後の夏〜」 @katsutom
- LT02「ロシアW杯を100倍たのしむLT」 @itosho
- vol.24
- LT01「ぼくが さいきんおぼえた りだっしゅの はなし」 @o0h
- vol.25
- LT01「マイクロサービスバックエンドAPIのためのRESTとgRPC」 @itosho
- LT02「BigQueryのダイエット作戦!」 @o0h
- vol.26
- LT01 「nappiとは」@nappi
- LT02 「いい体験をつくるための100の問い」@kiyoe
- LT03「あの子達は何部か」@o0h
- vol.27
- LT01「強いぞ!ベタープログラマ」 @o0h
- LT02「学習意欲をなるべくコントロールしてあげる」 @dachi023
- vol.28
- LT01「CleanArchitecture」 @yanamura
- LT02「きよえ史 2018」 @kiyoe
- vol.29
- LT01「自己紹介LT」@naomichi.kuroda
- LT02「Bloggin' as Aikido」 @o0h
- vol.30
- LT01「毎日楽しくて草生えるわwww」@o0h
- LT02「結婚して見直したシリーズ 」 @fortkle
実業務に関わる話、導入を狙ったり啓蒙したいツールや手法の話、最近仕入れた技術の話、開発したツールの話、面白かった他社の発表の紹介・再演、過去に他所で登壇して話したもの、アイドルの話、個人の野望の話、海外旅行の話etc・・かなり多岐にわたります。
これらを、ごちゃ混ぜにして発表しているのが現状です。
今の所、主宰側の思惑通り「ちゃんとユルくやれている」のかな、と思います。
こういったLT会を行う場合、発表内容に関してノーテーマ・オールジャンルでいくならば、聴き手側に「社内や他人に対して興味関心を持っている」人が少なければ実施は厳しいかも知れません。
また、本番の仕切りがほぼ皆無といったような「この程度の運営」でも見守っていてくれるというのも、色々な人の懐の深さに救われているなぁという感想です。
このあたりの「どこまで真っ当にやればいいのか」というのは、組織や環境によるところが大きいです。それらを見極めた上で、自分たちの風土に沿って「明確に指針を打ち出す」ことが必要であるように思います。
「LT会」の使い方
ここで視点を変えて、自分の経験も踏まえて「話す側」の心構えについても考えてみたいと思います。
これが大事なのは、どの「社内LT」でも打破を望むであろう「前に立って話す人を増やしたい」「偏らせたくない」という課題に深く関わるからです。
「話す人」を増やすには、解決すべき課題が2つあるかなと。
1つは「話したいと思う」状態を作ること。2つ目が、「話すの怖い」状態を解消すること。
もし「話してみたい」という気持ちが少しでもあるなら、「怖いな」というのを理由に前に出れないのは、損だ!と考えています。
私が大事だと考えていることの1つが、「なんのために」という目的を、しっかり自分なりに持つということです。
「ただ単に人前で話すのが好き、楽しい」。そういったものも、大事な「やる意味」の1つだと思います。
しかし、最初からそんな風な余裕のある人たちばかりではない事を知っています。
「話すの怖い」のも、「自分なりの目的」を持つことが処方箋となるかもしれません。
「怖い」というとき、その多くは「来ている人たちのために、どうであろうか」という漠然とした恐怖があるのだと思います。
もちろん、折角時間をいただくのだから、「なにかいいことを」というのは大事だと思います。
しかし、折角の場だからこそ、「自分が主人公」でも良いと思うのです。
例えば、もし「聴いている人のほうがレベルが高い」という場なのであれば、それを活かして「今の私の理解」を開示し「こういう壁に突き当たっている」という悩みですら、話の種になると思います。
もしくは、よりレベルの高い人が助言をくれるかもしれません。
私も、PHP勉強会でLTをした時に「こういうサービスもあるので、役に立ちそう」というコメントをいただく経験をしたことがあります。
あるいは、「聴いている人のうち、2,3人に向けて話す」というものでも良いと思います。
何らかのきっかけで前に立って発表ができたのであれば、「全員が全員、自分よりレベルが高い」という状況でもないでしょう。
であれば、会場にいる「一部の人」に向けてのお役立ち情報にはなりそうです。
それ以外にも、他人の発信を見ていて「同じことを思っていた!」という経験をしたことはありませんか?
その場合、本来であれば「既知の情報」に過ぎないのだから、新たな学びとは言い難いかもしれません。しかし、そうであったとしても「コミュニティに自分と同じことを思っている人がいる」というのは、お互いの励みになるのではないでしょうか。
当然ながら、イベントやコミュニティによって「何が望まれ」「何が許されるか」はケースバイケースだと思います。
趣旨から大きく外れることは、無作法です。
それでも、誠実な発信をして、フィードバックを謙虚に受け取る態度を示せば、多くの人は温かい眼差しを向けてくれるものだと思います。
発表の方向性を「正しさ」「一般性」ではなく「学んだこと」「感じたこと」をベースとして、自分の言葉で語るというのも、聴き手との温度感を合わせるための手です。
尊大な「発表者様」にならず、自分の見聞きした知識や経験・完成を「よかったらどうぞ」くらいの柔らかな気持ちで、投げかけてみましょう。
まとめ
何かしら話すことは、誰かしらを動かす事になると思います。
小石を投げ入れられて、波紋の立たない水面はありません。
受け取り手の「誰か」がきっといる!という事に、ワクワクできたら良いな〜と思っています。
ご清聴、ありがとうございました!
Advent Calendar、3日目はフロントエンドエンジニーアの安達さんです!