コネヒト開発者ブログ

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リモートワーク下でのデイリースクラム運営tips

こんにちは! @takoba_ です。

最近は ダウ90000 という8人組の演劇・コントユニットにハマっています。ホント大変だったよ〜〜*1

リモートワークでのプロダクト開発、難易度上がってない??

アジャイル開発における(現時点での)筆頭とも言えるフレームワークである「 スクラム(Scrum) 」ですが、わざわざ “筆頭” と呼ぶくらいに多くのプロダクト開発現場で導入されている手法になりつつあります。

一方で、直近のスクラムに関するアップデートといえば、 2020年に原典となるスクラムガイドが改訂される というイベントはあったものの、世界的に発生している 新型コロナウィルス(COVID-19)感染症のパンデミック によってリモートワークが新常識となった2022年現在において、リモートワークを前提としたスクラムに関連する模索が各所のプロダクト開発現場で続いているものだと思われます。

一般的に、リモートワークへの移行によって同期的なコミュニケーション(ここでは会話などを指す)が自然と減ってしまうことにより、スピード感の欠如や共通認識の齟齬が発生するなどの影響が発生しているものと思われます。*2

要は、スクラムを採用している如何に関わらず、 リモートワークに移行したことで全体的にプロダクト開発という仕事の難易度は上がっている と思われます。

ちょっとでもスクラムで円滑なプロダクト開発に貢献したいぞ

なので、上記のような状況を踏まえつつも、スクラムを採用することでコミュニケーションロスが減ってプロダクト開発が円滑になればな〜〜〜と個人的には思っていたりします。(実はそんなに問題視していない成熟したスクラムチームもあるかもしれませんが)

というわけで、今回はコネヒト社の @takoba_ が所属するチームにおいて、リモートワークに移行したことで発生した、スクラムの各種機能に関する工夫をお届けしようかな!と思い立って、筆をとった次第でございます。

[PR] コネヒト社でのリモートワークに関する発信まとめ

ちなみに、過去に @dachi_023 が書いたリモートワークに関するエントリがあるので、こちらもよかったらご覧ください〜〜

tech.connehito.com

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リモートワーク下におけるデイリースクラムの運営tips

今回は、デイリースクラムがどのように変化したか、をお伝えできればよいかな!と思います。それでは行ってみましょ〜〜〜🙋‍♀️

基本、司会の人がディスプレイを画面共有する

だいたいカンバン(弊チームだと ZenHub 使ってます)を開いて、画面を共有しておきます。

まあ、司会者の手元を共有してなくても ZenHub とか GitHub Project とかだったら URL さえ共有しておけば同じものが同期的に見れるんですが、 Zoom などで画面を共有することは「(同じものを見てるぞ!という感覚で) Zoom に参加しているメンバーのマインドシェアをジャックする」的な感覚が発生してそうで、画面共有することを薦めてます。まあ注視させるというかなんというか。このあと話す ”デイリースクラムでのメモを残す” ことでも話しますが、ホワイトボードの前にみんなが集まる、みたいなイメージを残したい意図もあります。

式次第のメモを書いておいて、それの通りに進めて、やる人によるブレを減らしておく

司会の人の進行力によって、デイリースクラムの品質が下がらないように、進行台本(個人的には式次第と呼んでる)を用意して、それをベースに進行するようにしています。

ここでは、特に公開しても問題なさそうだったので、弊チームで用いている式次第を公開します。

  1. Slack 上にメモを書く準備
    • いまのところ Slack 上にブロードキャストするようにしてるので、直接 Slack に書いてる
  2. カンバン見ながら各開発者から1-2分程度で共有
    • 前回のデイリースクラムからやったこと
    • このあとやろうとしてること
    • 困ってることとか相談とか
  3. スプリントゴールの達成度合いを確認
    • もし、今回のスプリントで達成できなさそうなゴールがあれば、スコープの調整/差し戻しを行う
    • スプリントゴールのいけそう感を各開発者に尋ねたりする
  4. 前回のスプリントレトロスペクティブで決めた Try の進捗を確認する
    • Try は各人にアサインされてたりする(必要に応じて issue を切るけど、あえて緩めに管理してる)
  5. 休暇をとってるメンバーがいたら、その人へのフォローを行う
    • お休みのメンバーにアサインされてる issue があれば、状況を整理してアサインし直す
      • できるかぎりアサインされてる issue がない状態でお休みをとってもらいたいけど、そうじゃない場合もあるから
  6. 最後にその他の連絡/共有を聞く
    • 直近のお休み予定とか
    • mtg の時間調整とか
    • 何か告知事項
    • スプリントの最終日に近づいてきたら、スプリントレビューでデモするスプリントゴールを選んだりする

Slack でチームのチャンネルを開いておいて、メモをとる

これは、現時点では @takoba_ が推し進めてて式次第にはガッツリ入れてないんですが*3、なんとなくデイリースクラムのサマリーを残しておいた方が、状況や雰囲気が Slack のチャンネルを通してチームメンバーやその他不特定多数に伝わる気がしてて、やってます。

また、リアルタイムにメモを書き始めると「あれ?これってどうなってたっけ?」「あっ、このタスク漏れてないすか??」みたいな疑問が自然と現れてくるんですよね...なんでなのかわからないんですが、めちゃ便利です。

コミュニケーション構造としてホワイトボードが寄与していたもの

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こういうオフラインのディスカッションが懐かしいわね...( ˘ω˘)

んーこれなんでなんだろな... Zoom ってオフラインで車座(円形)になってスタンディングしてるのとなんか違う気がしていて、コミュニケーションが P2P みたいな1対1の構造になってて、情報が情報が内にとどまってしまうというか、外化されにくい気がします。

なので、ホワイトボードに書き出すが如く、 Slack の投稿画面を見せながらメモを書くことで、 ホワイトボード(=外化された情報)を見ながら会話する構造に変化できる 気がします。

なお、この話は科学的根拠はなく、自説に基づいた仮説なんですが、 ワークショップ設計の文脈で「壁に貼られたポストイットを眺めながら(対面せずに)肩を並べて複数人と会話する、みたいな構造にすることで心理的安全性が発生しやすい」みたいな経験則 はあります。ワークショップを運用するときに、そういう会話構造になるような立ち位置を設計することが大事だよ〜〜というかんじです。*4

おわりに

とりあえず3つほど紹介しましたが、いかがでしたか?参考になりそうなものはあれば幸いです🙏

新常識となったリモートワークにきっちり順応して、よりよいプロダクト開発に邁進できるようにやっていき!💪

参考

*1: ダウ90000 のコント「バーカウンター」より

*2:特に根拠となる論説はないのですが、肌感として

*3:お休みの人がいたら必ず書くようにはしてるけど

*4:これ当時アイエムジェイ(現アクセンチュア)に在籍されていた太田文明さんに指摘されて「なるほど確かに〜〜〜」となった話だったんだけど、 @fortkle に「これ"問題 vs 私たち"の構図だよね〜」って教えてもらってスッキリしました!ありがと〜〜