初めに
本記事はコネヒト Advent Calendar 2018の1日目のエントリーです!
こんにちは!Androidエンジニアの富田です。先日DroidKaigi 2019のCfP応募をして、残念ながら不採択だったのですが、実は裏目標を設定していました。それは社内メンバーの1人でも多くCfP応募してもらうことです。今回はその取り組み内容を共有したいと思います。
なぜCfP応募して欲しいのか?
コネヒトではデザイナー、エンジニア含めて13名いるのですが、デザイナー、エンジニア向けカンファレンスのCfP応募経験者は3割くらいしかいません。僕自身も初めてCfP応募したのが去年のDroidKaigiです。それまでは、「本当に出していいんだろうか?」と興味はあったのですが、なかなかCfP応募まで至りませんでした。この悔しい経験からCfP応募ってもっと身近なもので、チームとして協力し合うことで少しでもCfP応募経験者を増やしたい。延いてはCfPが採択されることによって、有名なカンファレンスに登壇し、プレゼンス向上に繋げたいという狙いがありました。
取り組んだこと
それでは取り組んだことについて紹介しますが、「よし、支援したい!」と思い立った時、実際に何を支援すればいいんだろうと悩みました。僕はAndroidエンジニアでちょうどDroidKaigi 2019のCfP応募がスタートしていたので、これをきっかけに巻き込んで行く形式に決めました。具体的には以下の項目について取り組みました。
- 1人登壇ではなく複数登壇を選択
- 周りを巻き込みやすいテーマ選定
- 目的やスケジュールの共有とドキュメント化
- 登壇メンバーだけでなく、社内メンバーからもフィードバックをもらう
- 関連テーマの勉強会を週1回開催
1人登壇ではなく複数登壇を選択
僕の場合は「僕なんかが...」、「登壇緊張する...」と言った心理コストが高く一歩踏み出すのが難しかったです。そのため心理コストを下げるにはどうすればいいんだろうと考えた時に、全て1人で準備するのではなく複数で登壇すればいいのでは?と考えました。DroidKaigi 2019でも少数ではありますが、複数登壇する方がいらっしゃり、複数人でやることによって相乗効果やコスト配分を調整できるメリットがあると思います。
周りを巻き込みやすいテーマ選定
DroidKaigi 2019の募集要項には多くのカテゴリがあり、下記からカテゴリを選択します。
- xR
- セキュリティ
- UI・デザイン
- アプリアーキテクチャ
- ハードウェア
- Androidプラットフォーム
- 保守・運用・テスト
- 開発体制
- Android FrameworkとJetpack(Support Library)
- 開発ツール
- クロスプラットフォーム
- その他
得意なカテゴリを選べば良いと思うのですが、支援してもらうにはわかりやすいテーマで自分ゴト化できるテーマが良いです。今回はエンジニアだけでなく、デザイナーも巻き込みたく、「UI・デザイン」カテゴリを選択しました。カテゴリは決まりましたが、さらに具体的なテーマが必要で、最近興味を持っていたMaterial Themingを選択することによって、デザイナー2名と共にプロポーザル内容を考えていく運びとなりました。
みなさんが使っているアプリケーションや導入した過程で使いづらいところに対してフィードバックを送ってほしい。Google Material ThemingのようにGoodpatch Material Themingがあってもよくて、自社で使うときにカスタマイズしたMaterial Themingを使うのもあり。さらにJapan Material Themingといったような、みんなでデザインシステムを作っていくようなやり方を一緒にできると良いです。
上記の記事はMaterial Themingに関する勉強会のブログで興味を持った一部を抜粋しました。 自社サービスにカスタマイズしたMaterial Themingを利用することでサービスのUI/UX向上に繋がるためこの分野を深掘っていこうと決めました。
目的やスケジュールの共有とドキュメント化
コネヒトではドキュメント管理ツールにDocbaseを使用しています。1人でも多くの人たちを巻き込むには取り組みの目的、プロポーザル草案、今後のスケジュールの見える化が大切だと思い、以下のようなドキュメントを作成しました。
この巨大なイベントで「ママリを紹介したい!」、「コネヒトを紹介したい!」と2016年10月から胸に秘めていました...。そろそろ本気で巨大イベント登壇目指しませんか?やりましょう!数百人規模のイベントで登壇する機会って少ないと思いますし、こんな面白そうなことを一人でやるのは勿体無い!ということで今回は関根さんと一緒に複数人登壇します!
このドキュメントに関するポジティブなフィードバックも多く、誰でも状況が把握できる環境を作るのは大切だなと改めて感じました。このドキュメントを事前に共有しておいた結果、後述する全体からフィードバックをいただくフェーズでも比較的スムーズにフィードバックを頂くことができました。
登壇メンバーだけでなく、社内メンバーからもフィードバックをもらう
Androidエンジニア2名で考えたプロポーザル
Androidエンジニア2名で考えたプロポーザルは上記になりますが、その後にデザイナー2名、さらに社内メンバーからフィードバックを頂きましたので一部紹介します。
ママリについて知っている人が少ないため、タイトルを「UX、サービスデザイン」に変更した方が良さそう
システマチックになっているので、サービスとマテリアルデザインをコラボさせたい
「こうやって行きたい!」だと実現可能性が低いため、「ちゃんとやった!」やりきった内容にしたい
長文だとパッと読んだ時に頭に入りづらい気がしたので、スライドの大項目になりそうな部分とかandroid開発者に響きそうな部分を抜き出して箇条書きで下に追加してあげるとわかりやすいかもなと思いました。
Custom Material Themingを作るためのサービスデザイン という文章の流れからデザインフローの話をするのかな?と僕は認識していたので、そしたらここはサービスデザインの一環としてCustom Material Themingを取り入れる方法みたいに主従を逆転させた方がいいかな〜と思いました!
運営しているママ向けNo1アプリのママリを用いてMaterial Themingのカスタマイズ → 運営しているママ向けNo1アプリのママリを用いてMaterial Themingのカスタマイズ方法
お二人とも頑張って!応援くらいしかできない
プロポーザル改善後
フィードバックを受けた結果、上記のように改善しました。単純に改善コメントをもらうだけでなく、応援コメントもいただきました。嬉しかったですし、こういう支援の仕方もあるんだなと学びでした。
関連テーマの勉強会を週1回開催
CfPを一緒に考えてくださったデザイナーメンバーと共にMaterial Themingの勉強会を週1回開催しました。この活動の目的は一緒にMaterial Themingについて学習してもらうことでより自分ゴト化するのが目的でした。以下の動画では、簡単にMaterial Designの歴史やMaterial Themingの紹介がされています。こちらの動画を見て、なぜMaterial Themingができたのか理解を深めました。
さらに、Material Themingを知るためには、ベースとなるMaterial Designについてもっと理解を深める必要があります。そのため、Material Designの基礎となる「Material System」、「Material Foundation」、「Material Guidelines」の3つの読書会を週1回開催して情報共有を行いました。
狙いの結果は?
残念ながらDroidKaigi 2019は不採択で、そもそもの目的だった「CfP応募するメンバーを増やす」に対しては、まだ新しくCfP応募しているメンバーはいません。個人でハンドリングすることが難しいのでもうちょっと様子を見たいと思います。ただ社内のメンバーからは、
- うわあああ残念ですがナイストライでした!!みんなで勉強してたのはめっちゃいい取り組みだったと思うのでブログとかに書きましょ
- ナイストライでした!!焦らず大胆に実績づくりですね!!!!
- ナイストライ&分析ありがとうございます!来年はコネヒトのセッション聞きたくてたまらないようにしていきましょ!
- 残念!これだけ要因がわかってたらそれを埋めてけばいけそう感。次回まで引き続きトライしていこうな〜
など「ナイストライ!」とポジティブな意見をもらいました。頂いたコメントの通りなのですが、この活動を継続する必要があります。
最後に
カンファレンス開催に依存してしまう問題があるので、結果についてはもうちょっと様子見をしますが、最初の一歩を踏み出せました。まだ振り返りができていないので課題の特定、整理を行い、改善してうまく登壇まで繋がればと思います。引き続き頑張っていきます!
明日のコネヒト Advent Calendar 2018は金城さんのターンです!お楽しみに!