この記事はコネヒトアドベントカレンダー2022の21日目の記事です。
こんにちは!コネヒト歴1年3ヶ月のWebエンジニアの古市(@takfjp)です。今年になってから入社して初めてチームを移る経験をしたのですが、その時に「はじめの一歩」として自分から取り組んだことを書き残したいと思います
入社して初めての異動
今年の7月に新CMSを制作するチームから、ママリユーザー向けのキャンペーンサービスを開発するチームに異動しました。
チームが変わるとKPIや触るリポジトリが変わるのはもちろんなのですが、スクラムイベントの内容や、カンバンの運用方法なども変わってきます。
また、求められるタスクへのコミットメント内容も大きく異なる部分が発生します。そういった状況の中で、新しいチームのメンバーとの信頼関係の構築や、チームが扱うタスクや問題にどうキャッチアップしていったかを振り返りたいと思います。
すぐに取り組めるIssueに取り掛かる
現在のチームに異動して初めて取り組んだのがGAS(Google Apos Script)の改修でした。異動したタイミングで新たにGASを作成する必要があり、以前のチームではフロントエンド開発でTypeScript(JavaScript)を書く時間が多かったため「このIssueなら自分でもすぐに携われそう」と思い、最初のプランニングの時間で手を挙げてすぐ取り掛かりました。
個人的な肌感覚ですが、新しいリポジトリのIssueにすぐ取り掛かろうとすると、ディレクトリの構成や技術スタックが異なるためキャッチアップだけで時間がかかってしまい、元々所属しているメンバーに比べてどうしてもIssueの解決に時間がかかってしまいます。その点、GASの作成であればサービスのビジネスモデルへの理解が途中の段階でも、自分が得意とするJSの知識をすぐ活かしてコミットできるという自負がありました。
自分の見通し通り、GASの作成タスクは異動後の初めてのスプリントで完成させることができ、メンバーからポジティブなフィードバックを多くもらうことができました。
わからないことをメモにして公開する
異動後のチームのスクラムイベントで、リファインメントに営業 / マーケ / PdM / エンジニアと、異なる職種のメンバーが一体となって参加しています。その中でKPIや売上目標の数値などの共有が行われるのですが、あまり耳にしたことがないマーケティング用語や、Google系マーケティングツールの略称が多く飛び交うため最初は内容を理解するのに苦心しました。
そこで、現時点で「自分はここがわからない」「調べて理解した」というのを開示したいと思い、メモ代わりにNotion*1を用いてチーム内でよく使われる用語集を個人的に作成しました。
リファインメントや数値説明があるタイミングで毎回開き、「今日は新しい単語が出てきた」「これは前回聞いたけどまだ調べてなかったな」など確認しつつ、追記していくことでビジネスモデルへの理解度を深めるのに役立ちました。また、作成した用語集を全体に公開することで、より詳しいメンバーからのフォローが入ることもあり、前のめりな姿勢を示すことができ取り組んでよかったなと思えました。
モブプロで一緒にタスクを進める
チームを異動したタイミングで、前回自分が携わったタスクを他の現チームのメンバーにお願いする場面がありました。普段はあまり使わないリポジトリでの作業だったのですが、まだ自分の記憶が鮮明だったため、担当するメンバーとまずペアプロ形式でセットアップなどから始めていきました。Slackのハドル機能が充実し、画面共有やミーティング上のスレッドをフロー情報として残すこともできようになったため、今でもペアプロやリアルタイムのコードレビューで活用しています。
モブプロに関しては自発的に始めたというより、所属メンバーが新メンバーのひとりである私に対して、今後のタスクを円滑に進められるよう機会を設けてくれました。最初はPHPの各Controllerの役割やModelの説明、バッチの動かし方の解説から始まり、エンジニア全員で順を追いながら、改修箇所にコードを追加していきつつタスクを完遂させる方式で行いました。
この時の体験がよかったため、最近はチーム内でのフロントエンドの開発が比率的にも多くなってきたこともあり、自分から知識をお裾分けできるよう他のメンバーを巻き込んでモブプロでReactを書いています。
新しいチームでの信頼関係の築き方
そういえば、ここまで書いてみて「信頼関係をどう築いたか」ということにあまり触れてきませんでした。その理由として、元々コネヒトでは時間がある社員が有志でZoom上に集まって行う朝会や、新メンバーとの親睦を深めるためのシャッフルランチ、コネヒトのビジョン*2を少し広い視点で考える「コネヒトワークショップ」など、社内メンバーが活発に交流し合うイベントが不定期的に実施されています。
そのおかげで、チームを移った時点で「全く話したことがない人」がいない状態でした。そのため、自分自身も「他のメンバーのことをある程度知っている」という状態から出発し、元々の所属メンバーからも名前と顔をあらかじめ知ってもらえていることから、上記のような取り組みを行うことでさらに信頼度・親密度が共に増したのかなと個人的に考えています。
新しいチームに参加してすぐやると良いこと
私が行った3つの取り組みとその効果を1段階抽象化すると、
- 自分が得意・出来ると思うことが見つかったら進んで取り組む
- 適度なサイズですぐ着手でき、他のメンバーが気にしていることを率先してやれるとベター
- 自分がわからないこと・調べてわかったことを開示する
- 最初はわからないことが多く尻込みしたり、パフォーマンスが低下して自分のモチベーションを保つのが難しい場面もあるが、それを逆手に取り成長していく姿勢を示す
- 自分が持っている知識・スキルをチームに還元する
- 自己開示がなによりも大事。 自分が得意なことでソロプレーに走るより、全体に還元することでチームそのものが前進できる
こういった内容になるかと思います。新しいチーム・現場での自分の動き方に悩んでいる方は是非実践してみてください。
来年に向けて
来年は逆に、自分が受け入れる側になる場面を想定して、以下のことを事前に用意していきたいと思います。
- リポジトリや開発環境構築のドキュメントを更新
- 古くなっている情報を頼ると時間が吸われるので、クイックスタートができるようにする
- Good First Issueの整備
- 日々の開発の中で「やりたいけど時間がない」という理由で敬遠しているIssueの中で、重要度が相対的に低く、すぐ取り掛かってもらえそうなものをお願いすることでチーム内での成功体験を積んでもらう
- 通常タスクはまずモブプロから始める
- チーム内での会話量を増やしながら孤立せず効率的にタスクを進められる場を設け、信頼関係をハイペースで構築していく
2023年はどんな新しい出会いが待っているのかワクワクしながらこの記事を終えたいと思います。読んでいただきありがとうございました!
*1:コネヒトでのNotion活用についてはこちらの記事をご覧ください。 https://tech.connehito.com/entry/2022/12/07/182847
*2:コネヒトのビジョンについてはこちらのコーポレートサイトをご覧ください.