コネヒト開発者ブログ

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TravisCIの料金体系の変更によるmacOSでのビルドへの影響(有料ユーザー向け)

2020/11/02からTravis CIの料金体系が変わりました。 blog.travis-ci.com

影響があるのは以下の4つ場合です。

  • Building on the macOS environment
  • Building with more than 10 concurrent builds
  • Building on a Trial Plan
  • Building on a public repositories only

コネヒトでは月額$249(5 concurrent job)のplanでweb, iOS, Androidで使っています。

このエントリーでは、コネヒトで影響のあった Building on the macOS environment についてのみふれていきます。

(注:TravisCIを無料でpublic repositoryでのみmacOSでビルドするのに使われている方には参考にならないです🙇🏻‍♂️)

macOS環境でのビルドへの影響

Travis CIではこれまではOSに関係なく同じプラン内で使えていましたが、今後はmacOSの場合はビルド時間に応じて追加料金が必要となります。 料金は以下の通りです。

  • $15で25000 creditを購入
  • macOSだと1分で50 credit

CircleCIとそろえているようでした。

いつから?

現在のプランの有効期限が切れると次回から新しいプランに移行するようでした。

Beginning on Monday the 2nd of November 2020, customers impacted by pricing changes listed above will be gradually upgraded to the new pricing scheme upon their plan expiration date.

他のCIとのコストの比較

追加料金必要になるなら他のCIに乗り換えることも検討するかと思いますのでコストを比較してみました。

月にどれくらい使うか、チームの規模、iOS以外の開発での利用などによって最適なものは異なってくるのでどれが一番良いとは一概に言えません。

ビルド時間 Travis CI Circle CI bitrise GitHub Actions
2000min $60 + $69/$129/$249 ※1 $60+$15 ※2 $100/$300 ※3 $136
2500min $75 + $69/$129/$249 ※1 $75+$15 ※2 $100/$300 ※3 $176
3000min $90 + $69/$129/$249 ※1 $90+$15 ※2 $100/$300 ※3 $216
3500min $105 + $69/$129/$249 ※1 $105+$15 ※2 $100/$300 ※3 $256

※1 Travis CIはconcurrent planによってベースの料金が異なります

※2 Circle CIはユーザー数によって料金が異なります

※3 bitriseはプランによって料金が異なります

2020/11/11時点の情報です。

コネヒトでの今後の方針

コネヒトのiOS開発でのCIの利用状況は月に3000分くらいで、コスト的には他のCIと遜色なさそうでした。

ただTravis CIを使っている上で ログが最大4MBまでしか保存されない というところが結構不便に感じていたので、同じくらいのコストで定額で使えるbitriseに乗り換えようかと検討しています。