こんにちは!コネヒトのプラットフォームグループでインフラエンジニアをしている @sasashuuu です。最近は VIVANT というドラマにハマっており、クラマックスに向けて目が離せず、日曜が待ち遠しい今日この頃です。
本日は、社内で実施中のリーン開発の現場という本の輪読会の様子についての記事の第2段です!(前回記事: 第1回 リーン開発の現場輪読会 技術課題についてワイワイ編)
中盤から終盤へ差し掛かり、輪読会もヒートアップしてきましたので得られたことを本記事でお伝えしていければと思っております。
ちなみに前回の記事でも説明しましたが、現在リーン開発の現場という本を輪読しています。アジャイルソフトウェア開発手法のひとつであるリーンソフトウェア開発手法を、スウェーデンの警察機関のシステム開発で事例をもとに解説した本で、カンバンシステムを中心に書かれています。
リーン開発の現場 カンバンによる大規模プロジェクトの運営 | Henrik Kniberg, 角谷 信太郎, 市谷 聡啓, 藤原 大 |本 | 通販 | Amazon
今回の輪読会では、9 ~ 16章までが対象でした。進め方は前回同様に参加者は事前に各章の内容を読み、「思ったこと」「あるある」「やってみたい」の3つの観点で付箋を miro に書いてくるようにし、当日はそれらをもとにワイワイ話し合うというワークを実施しました。
輪読会でワイワイと話したこと
今回も書き出された付箋から、いくつか「特に話したいこと」をピックアップし、ワイワイと話しました。
今回は以下のようなラインナップのテーマがフォーカスされました。
外部ファシリテータの話
これは「第10章 継続的プロセス改善」で触れられている内容の、チームのでふりかえりの際(スプリント等)に、外部からファシリテーターを連れてきてファシリテートをしてもらうというやり方に着目した際の議論です。 チームにとっても外部ファシリテーターにとっても新たな気づきがあるという点や、チームリーダーがファシリテートを行わないことでじっくりと参加することができるメリットなどが本書では解説されていました。
以下、議論をした際のコメントを抜粋しておきます。
- チーム外のファシリをすることでお互いのチームに良さそう
- 自分のチームはファシリテーターは毎回違うが同じようなやり方になっているので、他のチームメンバーがファリシテーターをすることで他の課題の解決の仕方の視点が取り込めそう
- チームのフェーズも関係しそう。 成熟しているチームは、やり方が固まっているところを見つめ直せるかもしれない。外部ファシリテーターでコンサル的な効果が見込めそうに思う
- 純粋に他のチームのやり方を知りたい
- 他のチームの雰囲気を知るのは良さそうだ
WIPとバッファを区別する話
これは「第11章 WIP をマネジメントする」で触れられている内容の、WIP(仕掛かり作業)とバッファを区別するというものに着目した際の議論です。本書ではカンバンボード上のバッファは待ち状態を意味するため、無駄だと解説されており(ただし、開発とテストの間のバッファなど、必要である小さなバッファは例外)、それらを区別しておくことが重要だとされていました。
以下、議論をした際のコメントを抜粋しておきます。
- WIPとバッファなど時間の使い方や仕事の積み方を意識して使えると今後にとって良くなりそう
- 職種が分かれていることで、WIPが増えるという状況はあると思う。(ネイティブとバックエンドの開発)
- 一旦スタブを作って、ネイティブアプリとの連携部分を先に進めるということはやっている(ネイティブとバックエンドの開発)
サイクルタイム計測の話
これは「第12章 プロセスメトリクス」で触れられている内容の、ある作業が完了するまでにかかった時間を計測するサイクルタイムに着目した際の議論です。本書では、ほとんどの人は機能の開発にどれくらいの時間がかかって気がついておらず、実際に開発に費やした時間を知ると恐怖に近い感覚を覚えると書かれていました。また、サイクルタイムを可視化することで WIP 制限のテクニックを行うことで、サイクルタイムの短縮が見込めると解説されていました。
以下、議論をした際のコメントを抜粋しておきます。
- 定めたポイントをもとに開発タスクの消化量を計測することはやっている
- ベロシティの計算はやっている
- サイクルタイムはフロー効率を可視化する意図がありそうに思った 。優先順位が高いものをリリースできているかどうかということの指標になりそう
- WIPの制限とセットでこの指標を取ると良さそう
- 作業日数/経過日数で出せると良さそう。実際サイクルタイムはどう取ると良いのだろう?
- 本書では着手日と終了日を付箋に記入していたようだ、アナログでやっても良いかも
- Notionだとプロパティで計算できそうだが、みんな使っていない?
- Zenhubにはreport機能でそういうものがあったかもしれない
テスターからのFBの話
これは「第9章 バグをさばく」で触れられている内容の、バグの対応の際に機能開発チームに存在するテスターと開発者が毎日一緒に働いている様子に着目した際の議論です。
以下、議論をした際のコメントを抜粋しておきます。
- QAエンジニアの人がいると良さそうに思っている。仕様にFBをもらえたりQAツールに 詳しかったり、テストの行程からFBをもらえると良さそうだ
- QAエンジニアの採用は計画していないが、最近はMagicPodの導入は検討している
記入された付箋の数々
議論にはあがらなかったものの、それぞれの章で挙がった付箋も紹介しておきます。
第9章 バグをさばく
第10章 継続的プロセス改善
第11章 WIP をマネジメントする
第12章 プロセスメトリクス
第13章 スプリントとリリースの計画
第14章 バージョン管理の方法
第15章 アナログなカンバンボードを使う理由
第16章 僕たちが学んだこと
輪読会実施後の組織の変化
先述した外部ファシリテーターの件は、社内の MTG でも取り入れようというムーブが...!?
最後に
今回は、第2部 9~ 16章の内容を輪読会の様子を発信しました!次回はラストパートの第3部 17~ 21章です!お楽しみに!
本輪読会の本が気になった方はぜひ手に取ってみてください。
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