こんにちは。2017年11月にAndroidエンジニアとしてjoinした@katsutomuです。
前回のエントリーで、髪の毛のアップデート予定について触れましたが、重い腰を上げて予定を決めました。4/3を予定しています。
さて今回は、先日社内で実施したLTイベントの技術目標マルシェについて紹介します。
はじめに
まずは今回の社内イベントについて補足させてください。
シンプルにいうと、スキルアップ目標の工夫をシェアして、お互いに刺激を受けるイベントです。
マルシェ is 何?
社内で実施しているLTイベントのコネヒトマルシェのコンセプトでもあるみんなの「知りたい」「知ってる」をおすそ分け!をテーマに、技術目標でやったことをアウトプットできる場、そして、みんなが和気あいあいと交流出来る場を目指しています。
技術目標 is 何?
エンジニア組織に所属するメンバーが半期ごとに持つ、個人のスキル成長を促す技術的な目標です。直接会社に貢献するものでなくてもOK(全く関係ないものはNG)ですが、計画的にスキルを伸ばすことを念頭に置き、期初に成果指標を置いています。 今回のイベントは、技術目標に関連したアウトプットを行うことで、コミュニケーションが生まれて、仲間からのいい刺激を貰い、また自分も渡せる場として、期末に実施をしています。
イベントの内容
開発組織に所属しているほぼ全員(18名)がそれぞれ学んだことを発表しました。ランチタイムも含んで、合計5時間のイベントになりました。タイムテーブルは以下の通りです。
タイムテーブル
時間 | 内容 |
---|---|
12:00 ~ 13:00 | はじまりのお話 + LT × 4 |
13:00 ~ 14:00 | ランチタイム |
14:00 ~ 15:20 | LT × 7 + 10分休憩 |
15:40 ~ 17:00 | LT × 8 + 10分休憩 |
17:00前後 | おわりのお話 |
一人あたり5~10分のLT枠を好きに使ってもらい、10分オーバーした場合は、インターセプトして終了する予定でしたが、進行していく中で、余白の時間が生まれてきたため、ゆっくりと進行することができました。発表一覧は以下の通りです。
発表一覧
タイトル | キーワード |
---|---|
ポートフォリオを作ったぞい | Vercel / React / Next.js / CSS Module / Every Layout |
テストとかLTとか | React / Jest / testing-library LT: FastAPI |
家族ノートのフロントエンドを改善してるぞい | React / Jest / CakePHP |
Graph Embeddingを用いたタグのベクトル表現分析 | python / データ分析 / node2vec |
洋書で読んでまとめるぞい | 洋書 / オブジェクト指向設計 |
AWSの認定資格 | AWS / 認定資格 / クラウドプラクティショナー |
技術目標で作ったサービス紹介 | Next.js / TypeScript / Tailwind CSS / Jest / MSW(Mock Service Worker) |
CakePHPerのためのLaravel教養講座 | PHP / Laravel |
Deno入門 | Deno / Deno Deploy |
問いかけのススメ | マネジメント / コーチング |
100年ぶりの Go | Go / Android |
くるるん検査器を作ったりくるるんを動かす | iOS / ML |
知ってるようで知らないサジェストの裏側の世界 | Elasticsearch |
FY21下期のアウトプット駆動で得た知見たちをおしゃべりする | 書籍執筆 / Python |
Goワカラナイ しくじり先生編 | Go |
フレームワークを写経した感想 | PHP / フレームワーク |
#phperkaigi2022のスライド作成RTA | PHP / テストフィクスチャ |
SwiftConcurrencyダイジェスト版 | iOS / Swift Concurrency |
それぞれがさまざまなジャンルを学んでいたため、バラエティに富んだ内容となりました。自分の業務領域を深めるメンバーもいれば、普段の領域から離れたことを学んでいるメンバーもいました。
工夫したこと
イベントを開催する上でに、主に3つの工夫を凝らしました。
- 発表のハードルを下げる
- 有志とイベントを作る
- 次につながる仕掛けをする
発表のハードルをさげる
評価の場でないことを伝えたり、スライドに落とす以外のLT方法もウェルカムとしたり、進捗に不安がある場合に1on1の活用やもくもく会を活用することを事前にアナウンスしていました。
技術目標マルシェは「正式な評価の場」というわけではないのでどんな内容でも、それが原因で評価が下がることはありません。 あくまで前述した通り「アウトプットの場」、「相互コミュニケーションによる技術目標の推進」を目的としています! - 発表フォーマットはなんでもOK! - スライドで発表、成果物のデモ、フリートーク、投稿したブログの紹介、工夫したことetc - 毎月のテーマ & 振り返りを活用しましょう - まずは自分が納得できる状態を目指して欲しいです。 - その上で誰かと壁打ちできると良いと思うので、気軽に相談していきましょう - 技術目標もくもく会を活用しましょう - 下期も有志メンバーがもくもく会を実施してます。 - 「技術目標をやる時間がありません」というお悩みもあると思うので、是非活用してみてください
和気あいあいとした雰囲気で刺激を与えあうためには、自分が納得することと、やりやすい方法で発表することを、大事にしてほしいと考えていました。結果的にはスライドを作るメンバーが多かったと思いますが、それぞれが工夫をこらしていたので、長時間のイベントでも集中力を切らさず、聞けた感覚がありました。
有志とイベントを作る
イベント当日を、よりよい時間にするためには、わたしだけのアイディアでは、不十分だと感じていました。開発組織のメンバーが揃うミーティングで、有志メンバーを募り、委員会を結成しました。
わたしが決めかねていると、色々なアイディアを出してくれたり、意見を伝えてくれたり、タスクを率先して拾ってくれたため、スムーズに進めることができました。
せっかくなので委員会のミーティングでの議事メモを公開しておきます。
- オンライン?オフライン? - コロナの見通しが立ってないので、オンライン。 - 技術目標マルシェはどういう位置付け?福利厚生というかみんなでワイワイ楽しむ時間と割り切っていいものなのか、いや20人をN時間拘束するから仕事としてちゃんとやってくれ、なのか - LT大会はビール飲みながら聞きたいですね〜 - 人数多くて、時間配分がむずい - 20人分だと長いし、時間をオーバーする人もいるかも - 直感的にはドラというか時間でちゃんと切るのが必要だと思う、iOSDCのLTみたいな感じ - まさにiOSDCをイメージしてた - 画面共有奪っちゃうとか(いらすとや表示するなど - お昼を挟むタイムラインにするとか? - 朝早く働いている人もいるので、時間ずらしちゃった方が良い? - ボックスMTGその日無くす(ずらす)とかもありかも - 話さなきゃいけないことはランチの前後に話してもらうとか - 組織編成の話とかが出てきた場合、心が休憩できるか? - フィードバックはどう送ろうかな? - コール&レスポンスを含めると、Zoomのチャットで全部やった方が、盛り上がり感はあるかも - がやはZoom、フィードバックはシートだと移動が面倒。 - まっさらなところに付箋を書くと心理的に書きづらい - 運営が後から、notionなどにフィードバック一覧を作るとか。 - zoomのチャットだと流れるのが懸念だったが、後からまとめるのであれば良いかも - その方法でいくならば区切りをちゃんとしたほうがいいと思うので、運営からチャット欄に「◯◯さんLT開始、終了」みたいなのを書くとかかな - Slackでいいかも? - Ask the speaker的なのあるといいですけどね - 感覚的にはこの規模なら全員が全員の発表を聞いたほうがいいと思っているので、時間の制限を考えると、この日は聞くことに専念して、後日別の場(Web Talkなど)で話題に出すのはどうだろう?
次につながる仕掛けをする
多くのエンジニアにとってスキルをアップデートしていくことは、継続的に行うことが大事だと思います。今回のイベントの熱量を次に生かすために、定期的な社内サブイベントで参照しやすいように発表一覧にタグをつけてみました。
画像の一覧はWebエンジニアが、集まるイベント用のタグです。わたしはAndroidエンジニアなので、普段は参加していないですが、次回のイベントで改めて話題に出して、相互に感想を話すことを提案する予定です。
以上のように、3つの工夫を紹介しましたが、どの工夫にも根幹には、アウトプットできる場を用意し、みんなが和気あいあいと交流出来る状態を作り出すことを意識していました。
その後....
これはわたしが意図したことでは、全くないですが、発表したことを社内にシェアして、次のアクションにつなげているメンバーがいました。
おそらく、今回のイベントがなくても同じ行動をとってくれていたとは思いつつもイベントを実施したことで、新たな変化が生まれたようで、イベントを実施した甲斐があったと感じました。
感謝!
おわりに
さて、今回は、開発組織で実施したLTイベントについて紹介させていただきました。
イベント開催にあたり、できる限りの工夫は凝らしましたが、コネヒトに元から備わっている、アウトプットを真摯に受け止めたり、わきあいあいと技術を楽しむ文化がベースにあることで、想定していたよりも、いい時間を作れたと思っています。
内容について、カジュアル面談で補足できますので気軽にお声掛けください!