コネヒト開発者ブログ

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1年間プロダクトゴールを運用していく中で行った3つの工夫

こんにちは。バックエンドエンジニアのTOCです。

弊社ではミッションごとにいくつかチームに分かれており、それぞれのチームでスクラム開発を行なっています。 (弊社開発体制についてはこちらの記事に詳しく記載があります) 今回は僕が所属しているチームで去年から運用しているプロダクトゴールについて、運用するにあたって、どういった工夫をしているのかを書きたいと思います。

※当エントリーでは「プロダクトゴールとは何か」という点については言及しませんが、同じチームの方が共有してくれたブログにプロダクトゴールの例が記されているので、もしよければ参考にしていただければと思います。

Product Goal & Sprint Goals – A Simple Example


目次


プロダクトゴールを運用するようになった背景

僕が所属するチームでは、スクラムガイドが改訂になったタイミングでスクラムガイドの理解を深める会を行いました。この会ではスクラムガイド2020解説ビデオをみんなで鑑賞した後に、それぞれが感想や疑問に思ったことを出し合い議論することを行いました。

(一人で黙々と読んでも理解が深まりづらい僕にとって、こういった場があるのは非常にありがたいです🙌 )

この会の中で、プロダクトゴールってなんなの?という疑問が議論の中心になり、チームで深ぼってみる価値がありそうだ、ということで継続してプロダクトゴールについて考えようということになりました。

何度かプロダクトゴールについて話し合い、チームとしてプロダクトゴールを実際に作って試してみよう!ということで自分たちなりに解釈をし、作成したプロダクトゴールを運用してみることに決定しました。

プロダクトゴールを運用するために行なってる3つの工夫

運用することが決まってから、半期ごとにプロダクトゴールを設定し、日々開発を行なっているのですが、運用する上で行なっている工夫について3つご紹介したいと思います。

1. 日常的に振り返る

プロダクトゴールを設定したはいいものの、ただ設定しただけでは自分達って何を目指しているんだっけ?というような状態になり、目の前のことに追われてしまいかねません。 そこで、自分達が達成したいゴールを意識しながら開発ができるように日常的にプロダクトゴールを目にする機会を作るようにしています。

具体的にはデイリースクラムやレトロスペクティブなど、日々行なっているスクラムイベントのタイムラインにプロダクトゴールを確認する時間を設けるようにしています。

例えばデイリースクラム時は先日リリースした機能がプロダクトゴールにどう寄与しているのかをPdMから共有してもらったりしています。 また、デイリースクラムの進行表にはプロダクトゴールを一番上に書いてるので、日々目に入ってプロダクトゴールがチームの合言葉みたいな感じになりました💪

ちょっとした工夫で盛り上がりながらチームで運用できているので、継続して振り返ることができています!

2. 定期的に振り返る

日常的にプロダクトゴールの振り返りを行なっていますが、時には深い議論をしたり、「本当に達成できるのか」「達成するためにできることはないのか」といったちょっとした時間ではできない議論をしたくなったりします。 なので月に一回、「プロダクトゴールの現状確認と振り返り」という会を1時間半かけて行なっています。 この会はモデレーターをチームで交代制にしていて、それぞれが考えた流れで進行していきます。モデレーターが毎回変わるので、今までにいろんな会が行われました!

  • プロダクトゴールを眺めてKPTをやってみる
  • プロダクトゴールの達成ができそうかをグラフ化してみる
  • プロダクトゴール達成に向けて勢いづけるためにウィンセッションしてみる
  • チームメンバーが考えたワークを行なって、日々の仕事とプロダクトゴールの関係性を考えてみる

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達成できそうかの表明や、ウィンセッションの様子

メンバーの個性が出るので、今回はどんな感じなんだろうと毎月ワクワクしています!

実際に運用してみると、計画通りにいかないこともあるので、一回立ち止まって考える機会を設けると日々の変化に対応した運用ができるかなと思っています。

3. 達成を諦めないアイデア会

2.でも記載したように、プロダクトゴール達成のための計画を遂行していく中で、やってみて初めてわかることだったり、思うようにいかなかったりすることはあるかと思います。結果を見た上で、もっとこういうことできるんじゃない?というような具体的な施策案を思いついたとしても、あまりチームで案出しをして話し合える機会って意外とない、という意見があったので、プロダクトゴールを達成するためのアイデア出し会を最近行いました。 やり方としてはアイデアをブレストしてからインパクトと工数の2軸でマッピングをして、それを元にPdMの方がブラッシュアップした施策案リストをNotionに作成してくれます。

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出てきたアイデアをマッピング
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施策案リスト

実際に行ってみると、プロダクトゴール設定時には出てこなかったアイデアだったり、最近リリースした機能を応用して少ない工数でできそうなアイデアが出てきて、非常に有用な会になりました。

チーム内でも、こういった機会は定期的にあっても良さそう、という話になり、隔週くらいのペースで時間をとってみることをトライしています。 この取り組みは最近始めたばかりなので、まだ試行錯誤中ですが、ブラッシュアップしていきながら、より有用なものにしていきたいと思っています!

おわりに

以上がプロダクトゴールを運用するにあたってチーム内で行なっている工夫になります。 日々運用する中で、チーム内で「これってこのままでいいんだっけ?」「もっと良くできるんじゃない?」といったアイデアが出てくるのが素敵だなぁと思いながら、運用方法をブラッシュアップしています! 今回紹介した内容が、何かしら日々の開発に役立つようなことがあれば幸いです。

コネヒトでは、各チームで様々な工夫を行い日々スクラム開発を進めています。 今回のような活動に少しでも興味をもたれた方は、ぜひ一度お話させてもらえるとうれしいです。

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