こんにちは。コネヒトでディレクターをやっています松井と申します。
今日は、ママリQにてプッシュ通知を使って継続率を落とさずに160%成長させたグロースハックについて紹介したいと思います。
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継続率を上げるにはユーザーのマインドシェアを勝ち取ること
どのようなアプリでも毎日起動され続けることがアプリのゴールとなっていると思います。 ただユーザーが自発的にそのアプリを起動しよう!と思い立って起動されるアプリはとても数が限られていますよね?
Facebook、Twitter、Instagram、ニュースアプリあたりはとても利用頻度が高いとは思いますが、 それ以外の中で毎日起動するものはその人の一日の中で「大切なもの」という認識をされているからだと思います。
そこで私は
毎日起動され続ける = ユーザーの頭のなかを占めている割合が大きい
つまり
マインドシェアを勝ち取ることが重要
という仮説を立てました。
ユーザーのマインドシェアを勝ち取るのにプッシュ通知は効果的
さて、ユーザーのマインドシェアを勝ち取るにはどのようにしたらよいのでしょうか? いくつか解決アプローチはあると思いますが、1つの施策として効果的なのはプッシュ通知だと思います。
ただ、一筋にプッシュ通知をやればいいんだ!とは行きません。 みなさんもユーザーとしてアプリを利用していて、「この通知ほんとうざいな〜」と感じたことがあるのではないでしょうか?
プッシュ通知は一歩施策の方向を間違えると継続率や最悪のケースは退会、アプリ削除まで起きてしまう諸刃の剣になってしまう可能性があります。
しかし、これから説明する事例のようにユーザーにとって価値のある情報を提供できればこそ、継続率を落とすことなくユーザー数を大幅に成長させることが出来ます。
そのためにはユーザーにとってママリはこういう時に立ち上げると便利なんだ!と体験してもらうことで、 ユーザーの生活の中で深く記憶に刻まれる必要があります。 その結果としてマインドシェアを勝ち取ることができるのです。
では、いつ、どんな時にプッシュ通知をすればよいのでしょうか?Connehitoでのプッシュ通知の施策の設計についてお話したいと思います。
アプリの情報をただプッシュ通知するだけではダメ!
繰り返しますが、アプリの中でのアクションごとの通知やコンテンツをひたすらプッシュ通知で知らせても継続率は上がりません。 なぜならユーザーにとってはなぜ、そのアプリを起動しなければいけないか?の動機付けが弱いからです。
ユーザーの1日の生活を深く想像して、いつ、どんなときにママリがあると便利なのか?
メインターゲットである妊娠中のプレママや乳幼児のママが悩むことってなんだろう?...と想像する必要があります。
ユーザーの1日の生活を想像する
赤ちゃんがなかなか泣き止んでくれない...
妊娠している時ってどこまで体重が増えていいの?太りすぎじゃない?
真夏の電気代が心配だわ?...
などこういったユーザーの課題に対してママリならどう解決できるかを考えます。
ここは想像力と気合と物事を分解することが重要だと思います。
困っている物事を分解する
- 時間:いつ発生する事象なのか? (朝、昼、夜、深夜、春夏秋冬、GW、夏休み...など)
- 頻度:どれくらい頻繁に発生するのか? (毎日、毎週、毎月、一日に何度も...など)
- 場所:どこで発生するのか? (家庭、職場、友人宅、病院、レジャー施設、スーパー、薬局、旅行先...など)
- 対象:誰に対して発生するのか? (子供、自分自身、夫、家族、親戚、友人、上司、部下...など)
- 具体性:どれくらい具体的な解決ができるか?逆になかなか人によってケースバイケースな解決策なのか?
上記の要素の中で重要度を重み付けして、ユーザーにとって最も価値がありそうな情報は何か?をはじきます。
プッシュ通知でママリなら解決できることをお知らせしてあげる
ママリでは以下のように考えることでユーザーの課題を解決してあげられるのではないかと考えました。
明確に困っていることがあり、具体的な解決策を欲しているもの→ママリの記事をお知らせする
ココロの何処かで漠然と不安を感じているもの→ママリQの中での質問をお知らせする
例えばこのようなプッシュ通知をすることで解決策を提示してあげました。
記事のプッシュ通知事例
赤ちゃんがなかなか泣き止んでくれない...
→猛暑日が続いていて赤ちゃんがグズることが多くなっている乳幼児のママへ
妊娠している時ってどこまで体重が増えていいの?太りすぎじゃない?
→体重管理に不安を感じているプレママへ
お盆で帰省するのなんとなく嫌だぁ...
→お盆で旦那の実家へ帰省して義両親に挨拶することに少しだけ苦手意識を感じているママへ
質問のプッシュ通知事例
わたしの結婚生活上手く行っているのかしら?...
→一度は誰しもが考えて友達と相談するテーマですね。
家計をやりくりする方法が気になるわ。
→他の家庭はどうなっているのかしら?と聞きたくなるものですよね。
料理がそこまで得意じゃないけど...
→旦那さんのためにごはんを作ってあげているママは毎日頭を悩ませるのが献立ですよね。
このように毎日切磋琢磨してプッシュ通知を設計して改善を繰り返してきました。 果たして結果といいますと...
160%成長&継続率下がらず!
ご覧のとおり160%成長しました!別の指標で継続率も下がらず! ユーザーの1日の生活を深く想像して、それにあったプッシュ通知を行った結果、 ユーザーの満足度を引き上げつつ起動回数を増やすことが出来たのではないか?と思います。
ユーザーの生活に寄り添ったプッシュ通知は最強のグロースハック
いかがでしたでしょうか?
もちろん上記の考え方はママリというサービスにとっては良い結果であり、他のサービスでは同じようなやり方で上手くいかない場合もあると思います。 しかし、どのようなサービスであっても 向こう側にいるユーザーの1日の生活を深く想像する というアプローチは有効なのではないかと思います。
とはいっても私たちのプッシュ通知もまだまだユーザーのステータス、状況に応じて完璧にできているわけではありません。 もっとユーザーがママリを使っていて生活が良くなるような改善をしていこうと思います。
もしよろしければぜひ、みなさんの解決アプローチもお聞かせください。 @machuiii ランチでも何でもメンションいただければ!
そして最後にユーザーの生活に寄り添ったサービス運営をしているコネヒト に興味をもったエンジニア、ディレクターの方々は連絡ください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。