こんにちは。コネヒトでiOSエンジニアをしている @kichikuchi です。 この記事は コネヒト Advent Calendar 2018 8日目のエントリーです。
弊社では隔週金曜日に社内のフリースペースでみんなでご飯を食べながらブレストする通称アモーレ会という取り組みをしています。
約1年程前にスタートして、これまでに20回開催しました。
本エントリーではこの取り組みについて
- 何をやってるのか
- やってみてどうだったか
の順に紹介させていただきます。
何をやってるのか
アモーレ会とは弊社が運営するサービスのママリをよりよくするためのアイデアを出すことを目的にブレストをする会です。
隔週金曜日の午前中に Slack で声をかけ、4人以上集まりそうだったらお昼に社内のフリースペースで開催しています。
業務ではなくお昼の時間を使っているため参加は自由で、これまでに開発部・企画部・人事部・コンテンツ部と様々な部の人が参加してくれています。
あまり大人数でブレストをすると収拾がつかなくなってしまうので3 ~ 4人になるようにチームを分け、テーマに沿ってチーム毎に30分程度ブレストした後それぞれどんなアイデアが出たかを発表するというのが会の大まかな流れです。
以下がこれまでにアモーレ会で扱ったテーマの一部抜粋です。
- ユーザの抱えている課題は何か - なんでママリで質問するのか - なんでママリで質問に答えてくれるのか - 質問しやすくする - 7日目のRRを向上させる - 一年後にもママリを使い続けてもらう - 適切な人に適切な質問を届ける
初期は課題を発見するためのブレストと深掘るためのブレストを回をまたいで行っていたんですが、徐々に単発でアイデアを出しやすいテーマにシフトしました。
どういうテーマを設定するかはアモーレ会を続けて行く中での悩みの種だったので、次節で改めて触れたいと思います。
やってみてどうだったか
約1年間続けてみて良かったこと、うまくいかなかったことがそれぞれあるので順々に書いていきたいと思います。
職種関係なくプロダクトと向き合う時間が持てるようになった
プロダクトに向き合い、より良くするためのアイデア出しは本来誰がやってもいいことのはずです。いいはずなんですが、そうはいってもそれぞれが主業務を抱えているのでその役割は自然とディレクターポジションの人に偏ってしまいます。
誰でも参加できるブレストを行う場としてアモーレ会を定期開催するようになったことで、プロダクトに向き合い、改善するためのアイデアを考える時間を職種関係なく定期的に持てるようになりました。
新鮮な視点が得られるようになった
アモーレ会には主業務としてプロダクト開発を行ってはいない、様々な職種の方が参加してくれています。 開発メンバー以外では、例えばこれまでに人事部・企画部・コンテンツ部の方が参加してくれました。
弊社の開発チームでは普段の業務中にブレストを行う機会がもちろんあります。しかし、アモーレ会には上述の通り異なるバックグラウンドを持つ人が多数参加してくれているため、開発チームだけで行うブレストでは出ないような新鮮な意見が出やすい場になりました。
テーマ設定が難しい
アモーレ会はお昼の時間を使ったカジュアルなブレスト会で、誰でも自由に参加可能なので回毎にメンバーが変わります。
そのため複数回にわたって一つのテーマを深ぼっていったり、前回の内容を踏まえた上でのテーマに取り組むということが少しやりづらくなってしまいました。
上記の理由から一回約40分で収まりそうなテーマを毎回設定する必要があるのですが、会が続くごとに取り組みやすいテーマを探すことが徐々に負担になってしまいました。
アイデアの実現が難しい
当たり前のことですが、アイデアを出すだけではプロダクトは一向に良くなりません。プロダクトをよくするためには出たアイデアを実行する必要があります。
しかし、現状のアモーレ会ではこのアイデアを出した後のフロー設計ができていません。
アイデアを実現するためにはそのアイデアの定性・定量面の裏付けを取ったり、細かい仕様を詰めたり、さらには工数に対して期待できる効果はどの程度なのかの見積もりを行う必要があります。
そこまでやった上で、開発チームがもっているKPIに則った施策と比較して優先度を高く実行すべきと判断できた時に晴れて開発フローにのせられるようになるので、アイデアを出してから実行するまでには意外と距離があります。
出したアイデアを具体化させるフローの設計が難しく、アモーレ会は現状アイデアを発散させる場所止まりになってしまっています。
おわりに
本エントリーでは誰もが気軽に参加できるプロダクトに関するブレストの場を作っている弊社の取り組みを紹介させていただきました。 ただ最後に述べたように、アイデアを具体化させるフローが整備できていないという大きな課題が残っています。
同じような取り組みをしていて、かつ実行までのフローをこんな風に設計しているよ!という知見を持っている方がいたら是非コメントいただけると嬉しいです!
明日のアドベントカレンダーは二度目の登場 @o0h_ さんです! お楽しみに〜。