こんにちは。 GWはずっと欅坂46の『不協和音』を聴いていたサーバーサイドエンジニアの@itoshoです。 前回のエントリーからCakePHP3アップデートの連載?を担当しています。
そして、早速GW中に新しいバージョンである3.4.6がリリースされましたので、今回も簡単にではありますがアップデート内容をまとめさせていただきました。
CakePHP3.4.6の変更点まとめ
今回は以下の変更がありました。
- CSRFとセキュリティトークン用のフィールドの
autocomplete
属性を明示的に無効にした- 新しいSafariのバックボタンの挙動で、
blackholed
エラーが発生する問題を解決しています。
- 新しいSafariのバックボタンの挙動で、
- SQLServerの接続ドライバーに多数のオプションが追加
- 具体的にはコネクションプーリングやログインタイムアウト等のオプションが追加されました
- APIドキュメントの改善
- FixtureのDB接続のコネクションが常に別名を使うように修正
- これによりテスト時に利用するDBが定義されていない時に、誤って生(≒本番)データに接続する危険が回避されます。
- 翻訳パッケージ(Aura.Intl)が、Cake3.3で生成されたキャッシュファイルからinitializeする時に発生していた不具合を修正。
and*()
メソッド及びor*()
メソッドに追加される条件句(conditions
)をいずれも後ろに追加するように修正- 以前は
and*()
メソッドは条件句を後ろに追加、or*()
メソッドは条件句を前に追加(prepend)していました。 - 生成されるSQL文としては順番が逆でも影響はありませんが、混乱するので統一したようです。
- 以前は
詳細は公式のリリースノートをご覧ください。
また、リリースノートには記載されていませんが、GitHubのREADMEにCakeのロゴが追加されたようです!
アップデート時にやったこと
3.4.5へのアップデート同様、今回も軽微な変更のみだったので、composer update
コマンドを実行後、CIが通っていればOKとして、リリースを行いました。
おわりに
日々開発しているシステムに不協和音が起きないようにフレームワークのアップデートは早め早めに実施していきましょう。(自戒も込めて)