コネヒト開発者ブログ

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自分たちがユーザーでないのにどうやってママ向けプロダクトを創っているのか?に対する3つの施策とその回答

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こんにちは!

最近新しいTシャツを着ると必ずメンバーに突っ込まれます。CTOの島田(@tatsushim)です。
今日はよく面接で質問をいただく「自分たちがユーザーでないのにどうやってママ向けプロダクトを創っているのか?」という疑問にお答えしたいと思います。

データだけでは生まれない「改善案」

私を含む開発チームのメンバーは全員「ママ」ではありません。 そこでデータドリブンで開発することにより、定量的に機能の良し悪しを判断することで改善のサイクルを回しています。 ( 独身男性のためのデータドリブン講座 // Speaker Deck )
しかし、データから異常値を発見しても、それが実際何を意味するのかが理解できないとプロダクトの改善はできません。例えば
「恐らくユーザーさんはお子さんを一旦寝かしつけて、落ち着いたところで僕らのサービスを使ってくれたんだな。だから22時頃がピークタイムになるんだ」
と想像をした上で、改善案を練る必要があります。
そこで、具体的な改善案を出したり、エンジニア自身が想像力を身につけるために会社で行っている3つの施策についてご紹介したいと思います。

プロダクトの改善案を生み出す3つの施策

1. 現役ユーザーの方を積極的にスカウトする

ユーザーインタビューや自社媒体を通して、現役ユーザーの方を積極的にスカウトしています。 現在社内には記事のライティング、編集を行う約20名を超える現役のママさんがおり、2割以上が妊婦さんです。
彼女たちのことを弊社では「コンテンツチーム」と呼んでいます。 スタートアップながら、社内のメンバーから昨年10人のお子さんが生まれました。 社内にいながら、実際のユーザーでもあるコンテンツチームの方々と同じ空間で働くことにより、フィードバックをすぐにいただくことができます。

例えばママリQには「今日のひとこと」という機能があるのですが、以下のような意見をいただきました。

今日のひとことで、私の場合、 『1歳6ヶ月(568日目)の赤ちゃんの変化は?』と書かれているんですが、1歳を過ぎるともう赤ちゃんではないような… ひとことの中にも赤ちゃんという表記があり、ちょっと違和感があります〜 💦💦

意見をいただき、すぐに「赤ちゃん」から「お子さん」という文言に変更しました。

2. 1対1でランチに行く機会を設ける

会社の制度として、「シャッフルランチ」という制度があります。
これは、ご飯代金を会社が負担し第2, 3, 4週の月曜日にコンテンツチームの方々と1対1でご飯を食べるという制度です。 1対1で日常のお話を聞いたり、プロダクトについてのフィードバックをいただいています。

3. 対面以外でも社内からの意見を出しやすくする

1対1のランチは対面でのコミュニケーションですが、オンラインでも思いついたら気軽に意見を出していただくために「気になる報告」というフォームを設置しています。 これについては弊社デザイナーの古市が書いたエントリでも共有させていただきました。 tech.connehito.com

上記で出てきた「業務中気になることがたまにあるけど、伝える前に忘れてしまう」という課題に対して、 以下のように社内ユーザーのときのみ意見を出せるフォームを表示させることにより、意見を吸い上げるという改善を行いました。

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これにより利用していて、いつでも気になったタイミングで意見を書くことができます。

「自分たちがユーザーでないのにどうやってママ向けプロダクトを創っているのか?」の回答

社内からは改善案だけでなく「この機能待ってた!嬉しい!」といったような喜びの声をいただくこともあり、その度にとてもやりがいを感じます。 最初の疑問にお答えすると、そういった体験も含めて「全員で一緒にプロダクトを創っている」という回答になります。 コードを書くこととコンテンツを書くことは、ユーザーのために手を動かしているという意味では一緒です。 僕はコードは書けますが、社内のママさんたちが書くような素晴らしいコンテンツを書くことはできません。 それはユーザー本人だからできることであり、彼女たちなしではプロダクトは成立しないと思っています。

終わりに

上記のような仕組みで定性・定量の両面からアプローチをしてママリ事業のプロダクト開発を行っています。 これらの仕組み自体は組織の成長と共に変わっていくものだと思います。日々改善を行いながら、ユーザーと共にプロダクトをより良くしていきたいと思っています。
以上、島田(@tatsushim)がお送りしました。最後まで読んでいただき有難うございました。