こんにちは!デザイナーのきよえし(@kiyoe_furuichi)です。
この度10月でConnehito.incに入社して半年が経ちました!めでたい!
ほとんどJSが書けなかった私も今ではフロントもごにょごにょするデザイナーになりました。
良いタイミングなので今回のエントリーは、半年の間に学んだことの共有として、
デザイナーもできる、チーム開発で大切な「おもてなし」についてご紹介したいと思います。
チーム開発における「7つのおもてなし」
0. どうして「おもてなし?」
入社した当時を振り返った時、自分の開発過程やメンバーとのやりとりを見ていかに早く自分のタスクをこなせるかを優先した"オレオレ"デザイナー だったことに気づかされました。その衝撃をきっかけに、"チームとしてサービスを作り上げる"にはどうすれば良いのかを意識して考えるようになったんです。
それから、チーム開発で大切なことはメンバー全員が他のメンバーのことを考え、気持ちよい実装を行えるように気遣う「おもてなし」の心を持って開発を行うことが大切だなあと感じるようになりました。
現在もまだまだ模索中ですが、今回は、今の私が考える「おもてなし」について以下にまとめてみます。
「7つのおもてなし」
- こまめな共有・把握
- 思考の過程を残す
- 互いをねぎらう
- ”伝える”コメントに
- 楽しむ工夫をする
- 会話からインプットする
- できることを増やす
これから具体例をいくつかご紹介しますが、実際に過去に行った会話を抜粋しています。
1. こまめな共有・把握
おもてなしのポイント
メンバーがそれぞれ今何に着手しているか、次に何をするのかを共有・把握をする。開発が滞ることがないよう、メンバーそれぞれの状況を気遣うことが大切!
具体例
私:次タスクAに着手する予定ですが、もしかしてエンジニアさん的にタスクB先にやっておいたほうがコンフリクトせずスムーズにすすめられそうですか??
エンジニア : あ、そうだねー!タスクBを先にデプロイしたいかも!先行して実装しておいてもらえると助かります!ありがとう🙏
私:かしこまりました!実装しておきますー!
声かけを行ったり、メッセージで前もって確認しておくなど、同じタスクを受け持つ実装者が次に着手するものを把握しておきましょう。(いつどのタイミングで上がってくるのかまで分かっておくと◎)
把握しておくことによって、"もしかするとこっちを先に着手したほうがいいかも"、といったような気づきが生まれたり、逆も然りで、共有しておくことによって、メンバーも気づきを得て、お互いのことを気遣ったタスクの順序づけをすることができます。それによって、滞ることなく、気持ち良い開発が行えるようになります!
2. 思考の過程を残す
おもてなしのポイント
仕様や実装に必要な情報だけでなく、その時何を考えてこうなったのか、思考の課程をメモとして残しておくようにする。未来の自分、チームが当時を振り返る際に大切な手がかりになる!
具体例
ディレクター:この機能なんだけど、なんでこの色になったんだっけ?
私:えっと、、記憶ちょっと曖昧なのでメモの確認させてください!
私:(確認してみよ〜)
[メモ]:要素Aのカラーリング、イメージ的には淡いピンクが適しているんだけど、要素Bとかぶるからナシ。色々試した結果、淡い紫にすることに。ちょっとネガティブな印象を与えるかも、数値とFBで振り返ってみて要検討
私: ディレクターさん、イメージ的には〜なんですが、一方で〜・・・
ディレクター:なるほど、だよね。ここやっぱピンクにした方がいいかも。例えばさ〜・・・
毎日いろんな新しい機能を実装していると、どうしても記憶が曖昧になったり抜け落ちることがあります。
リリース後の機能を振り返るためには、何を考えてこの機能になったのか、文脈を理解した上でレビューをしなければなりません。でもそれって結構難しいんですよね…。
なので少しでも思考を思い出しやすくするために、未来の自分、メンバーのおもてなしとしてメモとして残しておきましょう。
3. 互いをねぎらう
おもてなしのポイント
メンバーの頑張りをねぎらう声かけ・感謝の気持ちを伝えることを大切に。チームの結束はここから生まれる!
具体例
「LGTM!」
LGTMとは、Looks good to meの略語で、いいね!の意味合いでつかう言葉です。よくエンジニア界隈でPull Requestのレビュー完了時に使われていますね!
私たちもレビューの完了時に、レビュワーが実装者に対して労いの言葉として「LGTM!」を送っています。
主にこのサイトを利用しています : LGTM.in/g
「おつです!」
機能をリリースしてSlackで全体に通知する際、メンバー全員が実装者に対して「おつです!」「おつ!」「おつかれさまですー!」など労いの言葉をかけるよう心がけています。
このように、お互いを労うことはチーム間の信頼関係を築くうえでとても大切です。
実装していただいたことへの感謝の気持ちを持って開発を行ないましょう。
4. "伝える"コメントに
おもてなしポイント
ミスコミュニケーションを起こさないよう、相手に言葉の内容が”まっすぐ伝わる”文章でメッセージを送る!
大きな開発の終盤になったりすると、それぞれ自分のタスクの実装で余裕がなくなりがちです。そんな時はどうしてもレビューやメッセージのコメントが荒くなり、ミスコミュニケーションが起こりやすかったりします…!
そんな課題を簡単に解決するのが、emoji・顔文字です!
使うと文字が与える単調さがちょっとだけ緩和されて、どんなときも安定感のある”伝わる”コメントをすることができます。
具体例
before
ここ実装抜けもれあります、よろしくお願いします。
after (emoji)
ここ実装抜けもれあります、よろしくお願いします 🙏✨
after (顔文字)
ここ実装抜けもれあります、よろしくお願いしますヽ(=´▽`=)ノ
ちょっとやわらかい印象になりますよね!
5. 楽しむ工夫
おもてなしのポイント
チーム全体がポジティブに開発できるよう、ちょっと楽しくなる工夫を取り入れてみる。
単調な作業の中に、クスッとさせるおもしろさを取り入れるのも、相手の気分を明るくするおもてなしの一つ!
開発を行っていると、バグが出たり、謎のレイアウト崩れなど、ちょっとした闇が稀に襲ってくることがあります。
そんなとき、気分がちょっと上がるものがあると嬉しいですよね!
具体例
ドラゴン
チーム全体ではバグのことをドラゴンと呼んで楽しんでますw
ちょっとバグfixドラゴン退治が楽しくなりました。
元ネタ : バグをドラゴンと呼ぶ運用を始めて1ヶ月くらいたった - Konifar's WIP
Reactionの投げ合い
最近、SlackのReactionが頻繁に飛びかってます!
よくわからないemoji(笑)だったり、ランチや夕飯の時間帯になると食べ物のemojiがつくことが多いです。
ラーメンション
@ramention kiyoeshi
ラーメン + メンション。大体週末にramentionしてチームでラーメン食べにいきます。
寿司🍣
最近、寿司(🍣)のemojiでReactionするとなんかくる?!?!????!(謎)
このような、ちょっとしたことだけど、見てるだけでちょっとクスッとなるような工夫があると、チームがより明るくポジティブな雰囲気となって良いアウトプットを生み出すことにつながっていくと考えています◎
6. 会話からインプットする
おもてなしのポイント
それぞれのメンバーの視点から見るチームの課題をインプットし、もっとチーム開発をより良くするための鍵を積極的にさがしてみる!
開発を行っていると、目の前にあるそれぞれの課題をこなすことに精一杯で、視野が一方向になりがちです。なので月一程度に、ラフに1to1ランチをするのがおすすめです!
具体例
もっと仕様詰める段階でサーバサイドも見たいです!その方がロジックの工数の見積りだったり、ここはこうじゃない?みたいなところが言えるので後々の出戻りがすくなくなるかと!
7. できることを増やす
おもてなしのポイント
ちがう役割の領域にトライする。一歩踏み入れてできる範囲を増やすことによって、単純なコードなどでの手戻りなどが短縮されるため、お互いに工数を減らせることにつながる。
具体例
サーバーサイドエンジニア:フロントが簡単なViewを表示するロジックが書けると結構助かるかも!
サーバーサイドエンジニア:新しいページをつくる際のRoutingをぱぱっとできるようになってくれると助かります🙏
iOSエンジニア:ストーリーボードでViewを少し作れるようになってくれるとネイティブのUI部分任せられるから助かるかも。
こういったように、役割のちがうエンジニアさんから、"できるとうれしい"部分を日頃から聞いてストックしています。
休日などにコードを読んでみたり、書いてみたりして覚えることで、お互いの手間が省くことができるようになります。
できないところは教えてもらいつつ、自分のできる領域を広げることにトライしてみましょう。
まとめ
以上、「7つのおもてなし」いかがでしたでしょうか。
人の温かみのある、なくてはならないサービスであり続けるために、チーム開発をする上で「おもてなし」の心はとても大切だと考えています。
この半年、開発をしていて思うのは作り手のテンションがユーザーさんにも伝わるということです。
ポジティブな感情はよいサービスを生み出す原動力。少しの心遣いで、チームの雰囲気が良くなり以前よりもっと楽しく開発を行えるようになりました!
チーム開発で大切なことは、 メンバー全員が他のメンバーのことを考え、気持ちよい実装を行えるよう「おもてなし」の心をもった開発を行うこと です。
みなさんも、「おもてなし」について今一度考えてみませんか?
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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